【保存版】エラリークイーン国名シリーズおすすめランキング

エラリークイーンはアメリカの推理小説作家です。
フレデリック・ダネイとマンフレッド・リーの2人の筆名です。

熱狂的なファンが多いクイーンですが、最も有名なのが国名シリーズではないでしょうか?
ローマ帽子の謎」から始まる本シリーズは本格推理ものとして圧倒的な評価の高さを誇ります。

特徴としては謎の解明に必要な情報が全て提示された上で行われる読者への挑戦状があることです。

パズル的要素が強いシリーズですが、純粋に物語としても一級品の面白さです。

極上のエンターテイメント作品として楽しめるシリーズですが、まだ読んだことがないという幸福な方々のために “私的国名シリーズランキング” を書いていきます。

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私的国名シリーズランキング

第1位 ギリシャ棺の秘密

盲目の大富豪・ハルキス氏の死が全てのはじまりだった―。葬儀は厳かに進行し、遺体は墓地の地下埋葬室に安置された。だが直後、壁金庫から氏の遺言状が消えていることが発覚する。警察の捜索の甲斐なく、手掛かりさえも見つからない中、大学を卒業してまもないエラリーは、棺を掘り返すよう提案する。しかし、そこから出たのは第二の死体で…。天才的犯人との息づまる頭脳戦!最高傑作の誉れ高い“国名シリーズ”第4弾。

栄えある第1位は「ギリシア棺の秘密」です !

長いし、推理は二転三転するしちょっと読みづらいし・・・。

初めて読んだのは高校生の頃だったと思います。
真相解明で犯人がわかった時は天地がひっくり返るほど驚いた記憶があります。
同時にエラリーの推理の切れ味に興奮した純粋だった頃の僕。

いまだにその時の衝撃は忘れられません。

国名シリーズの中ではオススメしづらい作品ですが “私的ランキング” なので迷わずこちらを1位にします。

第2位 フランス白粉の秘密

NYの五番街にあるフレンチ百貨店。そのショーウィンドウに展示された格納ベッドから女の死体が転がり出た!殺されたのは百貨店の社長夫人。そのハンドバッグからは不審な白い粉が入った娘の口紅が見つかり、娘は夫人の死と相前後して失踪していた。状況から娘が犯人かと思われたが…。皮肉屋で愛書家の推理作家、エラリーが膨大な手掛かりから唯一の真実に迫る。華麗さを増す名推理。“国名シリーズ”第2弾。

これも高校生の頃に読みました。
とりあえず国内の本格ミステリを読んでハマって、さて海外の古典ものに手を出すかとなって最初に選んだのがエラリークイーンの国名シリーズ。

シリーズものは可能な限り刊行順に読むというポリシーがあるので最初に「ローマ帽子の謎(創元推理文庫)」の物を読みましたが。なかなかページが進みませんでした。翻訳物独特の文体と外人の名前が覚えられず登場人物表を行ったり来たり。

国名シリーズあきらめようかなと思い、とりあえずあと一冊だけと読み進めた本書が運命の一冊でした。

アッと驚く真犯人です。

犯人の名前だけでこんなに驚く小説のシリーズって他にないですよ。

第3位 エジプト十字架の秘密

ウェスト・ヴァージニアの田舎町、アロヨで不可解な“T”だらけの殺人事件が発生。死体はT字路にあるT字形の標識に磔にされ、その頭部は切り落とされていた。さらに被害者の家の扉には、血塗られた不気味なTの文字が―。エラリーは単身捜査をするが、真相は分からずじまい。だが半年後、再び奇怪な“T”にみちた殺人事件の知らせが届き…。サスペンスあふれる展開と緻密な推理で人気を誇る“国名シリーズ”第5弾。

国名シリーズで一番有名なのが本書だと思います。

おかげで読む前にトリックを知ってしまいました。

それでも推理ものとしての完成度の高さやトリックの素晴らしさはお見事です。

シリーズ通して読むのはちょっと・・・。

という方は、とりあえず本書だけでも読んでみることをオススメします。

第4位 オランダ靴の秘密

オランダ記念病院の見学席から手術を見守るエラリーの前に運ばれてきた患者。だが、シーツをめくると彼女は絞殺されていた。被害者は病院の創設者である大富豪。目撃証言から、犯行が可能だったのは執刀医だけに思われたが、彼は何者かが自分に変装したと主張する。その言葉通り、犯行に使われたと思われる一足の靴が見つかるが、様様な不審点があり…。エラリーの論理と分析が冴えわたる「国名シリーズ」第3弾。

シリーズ3作目ですが、ここら辺まで読み進むとだいぶ文体に慣れてきたのかサクサクと読めた記憶があります。

国名シリーズのなかでもベスト作品としてあげる人が多い本作。

犯人当て推理小説の最高峰だと思います。

第5位 アメリカ銃の秘密

NYで華々しく幕を上げたロデオ・ショー。大スターのホーンが、大勢のカウボーイたちを率いて颯爽と馬に乗って登場。天に向かって一斉に銃声をとどろかせた瞬間、ホーンの体は馬上から滑り落ちた。クイーン警視とエラリーは、すぐさま会場を封鎖するが、凶器はどこにも見つからない。2万人の大観衆が見守る中、いかにして犯行は為されたのか。そして全く同じ状況で第2の殺人が起こり…!?大人気“国名シリーズ”第6弾!

なんとなくアメリカっぽい雰囲気の派手な状況での殺人事件がテーマ。

ロデオショーですよ? なんだかそれだけでワクワクしてきませんか?

もちろんおもしろいのはシチュエーションだけじゃないです、推理ものとしても素晴らしいです。派手なシチュエーションが舞台のわりにはあまりランキングなどには登場することがない地味目な印象ですが、面白いのは間違いなしです。

第6位 チャイナ蜜柑の秘密

NYの“ホテル・チャンセラー”22階で、火掻き棒で頭蓋骨を粉砕された男の死体が見つかった。部屋の持ち主は、出版社を経営し、切手収集家としても名が知られているドナルド・カーク。外出先から、友人のクイーンを伴い、晩餐会に出席するため、事務室に寄った時の出来事だった。殺された男の正体は誰もわからない。ただ、死人の衣服が前後逆に着せられており、部屋の中も何もかも逆向きだった…。大人気“国名シリーズ”第8弾!

シリーズ8作目です。

本書は “変化球” という感じです。
エラリークイーンの密室殺人ものです。

第7位 シャム双子の秘密

カナダでの休暇からもどる途中、山火事に遭遇したクイーン父子。身動きが取れなくなったふたりが見付けたのは、薄気味悪い雰囲気が漂う屋敷だった。初めは使用人に追い払われたものの、主人であるゼイヴィア博士の好意で、泊まらせてもらえることに。しかし翌朝、書斎で博士の射殺体が発見される。右手の指には半分にちぎれたトランプが挟まっていた。エラリーがダイイング・メッセージに挑む“国名”シリーズ第7弾!

本書は舞台設定がグッドです。
エラリークイーンの作品からはどことなくおしゃれな雰囲気を感じるので、
物語の舞台となる場所も病院だったり百貨店だったりするんですがこちらは怪しげな屋敷です。

本格ミステリっぽくて良いと思います。

舞台設定って大事ですよね。

第8位 スペイン岬の秘密

北大西洋に突き出したスペイン岬。その突端にあるゴッドフリー家の別荘で、殺人事件が起きた。休暇中のマクリン判事のもとに遊びに来ていたエラリーはその捜査に付き合わされることに。国名シリーズ第9弾。

殺されたのは “裸の男” という、不可思議な謎がテーマの本書。

パズル的な要素が強い国名シリーズ9作目の作品です。

第9位 ローマ帽子の秘密

ブロードウェイのローマ劇場で異常事態が発生。劇の進行中に、ほぼ満席状態の観客席から男の毒殺死体が発見されたのだ。騒然とする劇場に颯爽と現れたのは市警きっての名捜査官リチャード・クイーン警視。そしてその息子で、推理作家にして天才探偵のエラリー・クイーン。劇場から忽然と消え失せた被害者のシルクハットの謎を追う!ミステリ史に残る大傑作“国名シリーズ”が、新しいエラリー像と決定的訳出で華麗に開幕。

本書はシリーズ第1作目です。

私的ランキングとしてはこの順位になってしましました。

とりあえず読んだ当時は翻訳物に慣れていなかったせいや独特の文体などにヤられてしまい、
物語に深くのめり込むことができなかったのが理由です。

なのであまり内容を覚えていないんです。

もしかしたら再読したら全然違う評価になるかもです。

番外 ニッポン樫鳥の謎

ニッポン樫鳥の謎 (創元推理文庫 104-14)
エラリー・クイーン
東京創元社
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東京帝国大学教授の令嬢ふたりが、時を同じくして不可解な“自殺”をとげた。しかも妹は流行の花形作家。ニューヨークの心臓部に近い日本庭園のなかをかけめぐる“かしどり”は、どんな秘密をついばんでいたか?

なにゆえ “番外” か?

なぜなら未読だからです。評価のしようがなかったのです。

すみません。

ちなみに本書の現代は「The Door Between」とのことなので、厳密にいうと国名シリーズではないみたいですね。国内限定で「ニッポン樫鳥の謎」と題されているようです。

いずれ読んでランキングに反映させたいと思います。

まとめ

ちなみに国名シリーズの刊行順は以下です。

  1. ローマ帽子の秘密
  2. フランス白粉の秘密
  3. オランダ靴の秘密
  4. ギリシャ棺の秘密
  5. エジプト十字架の秘密
  6. アメリカ銃の秘密
  7. シャム双子の秘密
  8. チャイナ橙の秘密
  9. スペイン岬の秘密
  10. ニッポン樫鳥の秘密

刊行順に読みたい方は参考にしてください。

国名シリーズ最初の「ローマ帽子の秘密」が刊行されたのは1929年のことです。

1929年といえば世界大恐慌の年です。歴史の授業で習いましたね。

そう考えるとかなり昔に書かれた作品と感じますが、

内容自体は全く今も色褪せていないはずです。

推理小説史上に燦然と輝くシリーズだと思います。

未読の方はぜひ手に取ってみてください。


最後までお読みくださりありがとうございました。
それではまた。

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