伊藤計劃の「虐殺器官」は「夢中で面白い本が読みたい人」におすすめです

最近何かと話題な伊藤計劃。

・・・読み方は「いとう けいかく」です。

読み方わからない方多いと思うので書いておきます。

虐殺器官」読みました。

気軽に手に取りにくいタイトルですが面白いのでおすすめです。

あらすじは以下です。

9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう…彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?ゼロ年代最高のフィクション、ついに文庫化。

ゼロ年代の日本のSFベストにあげられるほどの作品です。

雑誌SFマガジンやダ・ヴィンチでも絶賛されていたしamazonレビューの評価も高め。

これは期待せざるを得ないですね。

普段SFや軍事的なものやハードボイルド的なものを読みなれていない人はあらすじの時点でちょっと苦手感が出ると思います。僕がそうでしたが、そういった難しそうなテーマをサクサク読ませてしまう筆力がこの作者の文章にはあります。

すごくわかったような気になってスイスイ読むことができるので安心してください。

あと、タイトルにある通り虐殺的な描写がひんぱんに出てきます。

僕はそういったグロテスクな描写はそれほど好きではないです。むしろ苦手ですが。

この作品の場合作者の筆力によりグイグイ読まされてしまいます。

なんかすごいなぁという感じ。

さらにすごいと思ったのが、「虐殺器官」を実質十日あまりで書いたという筆の速さです。

ものすごく筆の早い作家だったそうです。

ちなみに僕はこの記事を書き上げるのに40分くらいかかかりました。

いやーおそい。遅筆ってやつです。

本書は劇場アニメ化されているそうですが、そちらは見逃してしまいました。

映像化してもきっと映える作品だと思います。

映像化を前提に作られたのでは?と思うくらい、文章を読んでいると頭の中にシーンがすんなりと描写できました。映画をみたらまた違ったイメージを持つかもしれないのでいつか機会があったら見たいです。

「Project Itoh」として他にも
ハーモニー」と「屍者の帝国」がアニメ映画化とのことです。

最後までお読みくださりありがとうございました。

それではまた。

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