「スタイリッシュ感がたりない」
先日、バナーを作成した際、ディレクターに言われた一言です。
スタイリッシュ感・・・まあ言われてみれば足りてない気はするよ。ただ、その時思ったのはスタイリッシュ感ってナニ!? ということ。
僕のなかのスタイリッシュ感は、極力要素は少なくしてシンプルに、なおかつ使用する色を抑えることで表現できると思っていました。
調べてみると一般的には、
「流行にあっている。上品。今風な。洗練された。」
というところらしいです。なんとも漠然とした感じです。
ぜんぜん具体的なイメージがわかない言葉だと思うのは僕だけでしょうか?100人いれば100通りの違ったスタイリッシュ感が出てきそうではありませんか!?
少なくとも僕の持っているスタイリッシュのイメージと一般的な意味合いはズレていますよね。それは認めざるを得ない。しかし、ディレクターの持っているスタイリッシュのイメージが必ずしも一般的なものとは限らないですよね。僕のスタイリッシュのイメージが一般的なものと違ったようにです。
こういうのは、古来からよく議論されていてデザイナーあるあるみたいな形で耳にする機会はありますが、ここにきてまたしても直面したのでなんとなく記事にしてみました。
もしかしてこのディレクター、僕のスタイリッシュ感を試している? とか思っちゃったりして、実は本当にそうだったりして。
いやでも、そうならそうとはっきり言ってくださいよ的な。
ただ、単純にこなすべき仕事ととらえるとなるべくそういう腹の探り合いは無しにしてさっさと作業を終わらせて帰路につきたいと思うんですよ。お互い。
指示されて作業をするデザイナーとしてディレクターに求めるのはたとえば、自身のイメージに合った類似バナーをいくつかピックアップしてきて「こんなイメージです」と提示する。とか、類似バナーが見つからない場合は手書きのラフスケッチ(カンタンなものでオッケー!)でもいいので提示する。とかいうのを期待してしまいます。
まさにイメージの共有というやつです。
しかしそもそも、デザイン担当としてスタイリッシュ感と聞いて的確な表現が出来なければいけないのかなあ?
「スタイリッシュ感を出すならば。こんな感じか、あるいはこんな感じはいかがでしょう?」くらい言えるようにならなければいけないのかなあ?
うん。
でも、なんだかこっちの方がカッコイイですね。仕事のできるデザイナーという感じで、まさしく問題解決のスペシャリスト。いかにもスタイリッシュではないですか(笑)
そうとわかれば、自身のデザインスキルの低さをしっかりと自覚しつつ、デザインの引き出しを増やすために今日もがんばろう。